“バーベキューマーケティング”によってみやじ豚の認知度はまたたく間に上昇した(写真提供:みやじ豚、以下同)

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 現代の日本には、社会が抱える課題の克服に使命感を持ち、その実現のためにイノベーティブな取組みを行う人々がいる。ソーシャルアントレプレナーと称すべき人々である。

 10年余にわたって「1次産業を、かっこよくて感動があって稼げる3K産業にする」活動に邁進してきたみやじ豚・代表取締役の宮治勇輔氏(39)は、さしずめその代表格の1人であろう。様々なメディアに取り上げられ広く知られる宮治氏であるが、中編では、事業承継の経緯を中心にお聞きする。

◎(前編)「日本の1次産業を守るバーベキュー」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/52962

生産から販売までのトータルプロデュースを志す

 神奈川県藤沢市ののどかな田園地帯。彼の母校、慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)に程近いところで、宮治勇輔氏と弟の大輔氏は養豚業を営んでいる。

みやじ豚・代表取締役の宮治勇輔氏

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 しかし宮治氏は、最初から養豚農家を営んでいたわけではない

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