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世界の情勢は激しく動いている。いつまで国会で茶番劇が続くのか。

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【産経抄】3月28日

 佐藤栄作元首相は、「黙々栄作」の異名の通り、口が堅かった。新聞記者泣かせの夫に代わって話題を提供したのが、寛子夫人である。昭和44年秋の訪米の際、ミニスカート姿で旅立って大騒ぎになった。

 ▼「主人はこわいですよ…。私、ずいぶんなぐられました」。週刊誌の対談での発言が、外国のメディアに「ワイフ・ビーター事件」として取り上げられたこともある。

 ▼ただ夫人は、嘘をついたわけではない。「あれ以来、新聞に出る週刊誌の広告をみるたびに、きみがまた何かいうとりゃせんかとヒヤヒヤするよ」。元首相は皮肉を言うのが精いっぱいだった(『佐藤寛子泣いて笑って』佐藤早苗著)。

 ▼安倍晋三首相の昭恵夫人が、学校法人「森友学園」の小学校の名誉校長を一時務めていたことは事実である。もっとも、森友学園への国有地売却や財務省の文書改竄(かいざん)への関わりを示す証拠は今のところ見つかっていない。夫人の言葉とされるのも伝聞情報である。にもかかわらず、野党は問題の「キーマン」として、昭恵夫人の証人喚問を要求している。

 ▼「アッキー」と呼んでその奔放な言動をもてはやしてきた、一部メディアも同調する。昭恵夫人に答えられない質問を浴びせて、何が得られるというのだろう。昨日丸1日かけて行われた佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問でも、何一つ新事実は出てこなかった。

 ▼26日に中国・北京入りしたのは、やはり北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長だった。中国が再び北朝鮮に影響力を持つようになれば、朝鮮半島情勢は新たな局面を迎える。トランプ米大統領が仕掛ける貿易戦争では、日本も標的の一つとなっていた。世界の情勢は激しく動いている。いつまで国会で茶番劇が続くのか。

 


タグ:産経抄
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