【緯度経度】米が警戒する中国の軍事力増強「2035年にはインド太平洋で米軍と同等以上」 古森義久 [2)世界・軍事]
米国のトランプ政権の安全保障面での中国への対決姿勢がますます鮮明となってきた。とくに中国の軍事動向への視線が厳しい。同政権のこうした態度の背景には、米国の国政の場での超党派の中国への警戒の大きな広がりがあることを改めて痛感させられた。
米国議会の政策諮問機関「米中経済安保調査委員会」の2月中旬の「中国の軍事の改革と近代化=米国への意味」と題する公聴会を終日、傍聴しての実感だった。中国の軍拡とその米国にとっての意味を徹底して討論するという公聴会だった。
中国の軍事力の増強はもう20余年も続いてきた。米国の歴代政権も懸念を表明してきた。だが習近平政権下で2016年末ごろから強調され始めた「人民解放軍の改革・近代化」計画がいまや米側に異例の警戒を生むようになったのだ。
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