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反日運動は「女子力」が鍵 12月14日

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【産経抄】反日運動は「女子力」が鍵 12月14日

南京大虐殺記念館で行われた犠牲者を追悼する国家式典=13日、中国江蘇省南京市(共同)

 

 今年4月に参院で行われた外交に関する調査会に、参考人として川口順子(よりこ)元外相の姿があった。発言でまず、劇団四季のミュージカル『異国の丘』を取り上げた。

 ▼印象深い場面として、中華民国総統夫人だった宋美齢が米国で反日工作を繰り広げる場面を挙げる。市民社会への働きかけが外交でいかに重要かを示していた。とりわけ1943年2月の連邦議会での演説が、対日政策に与えた影響は大きかったといわれる。

 ▼反日運動は「『女子力』こそが鍵」。中国問題にくわしい作家、河添恵子さんの指摘である。『ザ・レイプ・オブ・南京』の著者アイリス・チャン氏も、チャイナドレスがよく似合う若き才媛だった。

 ▼おじいちゃん学者が発表していたら、事実誤認だらけの本が、米国内でもてはやされることはなかったはずだ(『「歴史戦」はオンナの闘い』)。若くして亡くなったチャン氏の功績に報いたかったのだろう。銅像を名門大学に寄贈したのは、中国対外宣伝組織だった。

 ▼中国系住民が170万人を超えるカナダで、近年盛り上がっている反日運動を牽引(けんいん)しているのも「女子」らしい。連邦議会下院で先月30日、香港出身の女性議員が南京事件や慰安婦問題について、偽りだらけの発言で議場を沸かした。昨年オンタリオ州の議会に、12月13日を「南京大虐殺記念日」として制定する法案を提出したのも香港系の女性議員である。

 ▼旧日本軍の中国・南京占領から80年を迎えた昨日、中国政府は南京市で、犠牲者を追悼する恒例の国家式典を開いた。習近平国家主席は出席しながら、演説はしなかった。改善の兆しがみえる日中関係に配慮したとの見方がある。楽観にすぎるだろう。歴史戦の手を緩めるとはとても思えない。

 


タグ:産経抄
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