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【産経抄】「帝国の慰安婦」無罪判決破棄 文在寅政権で進む言論弾圧 韓国では学問の自由を守ろうとする動きがみられない

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【産経抄】「帝国の慰安婦」無罪判決破棄 文在寅政権で進む言論弾圧 韓国では学問の自由を守ろうとする動きがみられない

27日、ソウル高裁で逆転有罪判決を受け、報道陣に上告を表明する朴裕河・世宗大教授 (共同)

 

 1990年代、韓国人の反日意識を大いに高めたのは、「鉄杭(くい)」だった。ソウル近郊の山の頂上で偶然見つかった。日本帝国主義者が植民地時代、韓民族の精気を抹殺するために打ち込んだとの説が広まる。

 ▼やがて各地の山で、政府主導の引き抜き運動まで始まった。実際は測量のためだったらしい。反日につながる事柄は、真実かどうか確認しないまま、誰もが信じるようになる。世宗大学の朴裕河(パク・ユハ)教授が、『反日ナショナリズムを超えて』のなかで指摘していた。

 ▼その朴氏が近年慰安婦問題に取り組み、2013年に韓国で出版したのが、『帝国の慰安婦』である。日本版を改めて読んでみた。日本国家だけではなく、娘を売り払った父親やだまして連れ去った業者の責任も追及している。「性奴隷」は慰安婦すべてにあてはまる言葉ではない、ともいう。

 ▼元慰安婦の言葉に耳を傾け、多くの史料に当たった労作である。慰安婦の名誉毀損(きそん)に当たる部分などどこにも見当たらない。検察が起訴した時点で驚いたものだ。なんとソウル高裁は27日、朴氏に罰金1000万ウォン(100万円)を命じる有罪判決を言い渡した。前政権下で出た1審の無罪判決は、破棄された。反日ならば真実などどうでもいい、と言わんばかりである。

 ▼日本版は朝日新聞出版から出ている。もともと安倍政権に批判的な朴氏は、歴史問題などで韓国の主張に賛成する日本の文化人とのつながりが深い。そんな韓国で「良心的日本人」と呼ばれている人たちも、判決にはショックを受けているだろう。

 ▼文在寅(ムン・ジェイン)政権下では言論弾圧が予想以上に進んでいる。韓国内で朴氏を擁護し、学問の自由を守ろうとする動きがほとんどみられないという。これが何より恐ろしい。

 

 


タグ:産経抄
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