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【産経抄】「このハゲーっ」豊田真由子衆院議員の罵詈雑言 つくづく「選良」は死語と化したと思う

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【産経抄】「このハゲーっ」豊田真由子衆院議員の罵詈雑言 つくづく「選良」は死語と化したと思う

和装振興議員連盟のメンバーとして和服で国会に登院した豊田真由子衆院議員=平成26年1月24日(酒巻俊介撮影)

 

 50代の男性教諭が、教室に戻ってこない男子生徒たちに注意したところ、生徒から「ハゲ」「死ね」といった暴言が返ってきた。教諭は発言の主をただしたが、名乗り出ない。

 ▼「卑怯(ひきょう)じゃないか」と、教諭は男子生徒全員を平手打ちした。神奈川県小田原市の公立中学校で、4年前に発覚した体罰である。市の教育委員会に寄せられた意見のうち、8割超が教諭を擁護していた。

 ▼「このハゲーっ」。車を運転中の政策秘書の男性に暴言を浴びせたのは、自民党に先週離党届を提出した豊田真由子衆院議員(42)である。同時に秘書の頭や顔を殴り、傷を負わせていた。さすがに擁護する声は、自民党内からも上がってこない。

 ▼豊田氏の暴挙をすっぱ抜いた「週刊新潮」によれば、身の危険を感じた秘書が、一部始終をICレコーダーで録音していた。とてもコラムで紹介できないような、口汚い言葉が並ぶ。なぜかミュージカル風の節がついたものもある。

 ▼「日本語は実に罵語の貧困な言葉だということに改めて気付きました。ことに東京を中心とした共通語には、ロクな罵語がないのです」。『罵詈雑言(ばりぞうごん)辞典』(東京堂出版)のまえがきで、編者の奥山益朗(ますろう)さんは嘆いている。どうしてどうして、千葉県出身の豊田氏は、品格はともかく、相当な罵語の使い手である。

 ▼辞典といえば、手元の『大辞林』によれば「選良」は、「選ばれたすぐれた人物。特に、国会議員をさす」。「選良にあるまじき行為」。金銭トラブル、女性問題、暴言…。豊田氏だけではない。「魔の2回生」と呼ばれる自民党の衆院当選2回生が引き起こした不祥事の数々は、まさにこの用例にあてはまる。選良はもはや死語と化した。辞典の改訂が必要である。


タグ:産経抄
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