今回は、人事コンサルタントであり、明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科の客員教授である林明文氏に取材をした。30年以上にわたり、多くの中堅、ベンチャー、大企業、外資系企業などのコンサルティングに関わってきた。コンサルティング会社・トランストラクチャの代表取締役も務める。テーマは、「部長や本部長にはなるけれど、役員になれない人」。

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社長や専務、常務は大いなる矛盾

 役員ならば、少なくとも自社のビジネスの価値を語ることができないといけない。

 「我々のビジネスはこういうところで、これほどに優れている。こんな顧客に、こういう価値をこのようにして提供できる。それで、利潤を得る」

 さらに言えば、ビジネスの根幹をなす商品、サービスの市場や今後の動向、それらに対しての効果的な戦略、例えば、価格やそのあり方を次々と語ることができて当然なのです。いずれにも説得力があり、ビジネスとして実現をさせることができないといけない。

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