「最近ママの夢見ない…」「あいりちゃんがかしこいから 安心して天国にいったからだよ」 心温まるメール、小6女児と71歳祖父に産経新聞社賞 [3)ライフ]
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「最近ママの夢見ない…」「あいりちゃんがかしこいから 安心して天国にいったからだよ」 心温まるメール、小6女児と71歳祖父に産経新聞社賞
家族を思いやる気持ちが伝わるメールや手紙に贈られる「京都発!手紙(メール)でむすぶ家族ふれあい大賞」の表彰式が11日、京都市上京区の府公館レセプションホールで行われ、城陽市の小学6年、市川藍里さん(12)と祖父の渡辺敬三さん(71)のメールに産経新聞社賞が贈られた。
「京都発!手紙(メール)でむすぶ家族ふれあい大賞」
藍里さんは、母を亡くして祖父母のもとで暮らしている。受賞したメールのやりとりは、藍里さんが「じいちゃん あのね! 最近ママの夢を見ないようになったけど どうしてかなあー?」と送り、敬三さんが「きっと“あいりちゃん”がかしこいから 安心して天国にいったからだと思うよ!」と返信した。
藍里さんの母、結香さんは2年前、くも膜下出血のため43歳で急逝した。病院のベッドで意識を失ったままの母に、藍里さんが「勉強がんばるよ!」と叫んだところ、結香さんの目から涙がこぼれたという。
父親が仕事に追われることから、平日は祖父母のもとで暮らし、かつて母が通った小学校に転校することになった藍里さん。もともと無口な性格で、新しい学校にすぐにはなじめなかったが、敬三さんには早くから学校や友達のことなど何でも話してきたという。
「ママと同じ小学校が卒業できることがうれしい」
敬三さんは「初めは私も母親のことは話さないようにしていましたが、昨年の夏頃から、藍里から自然にママの話が出るようになって」と振り返る。その象徴的なメールのやりとりを今回、応募したという。
藍里さんは「ママはやさしくて、煮込みハンバーグがとってもおいしかった。今はママと同じ小学校を卒業できることがうれしい」と話した。
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