【シングル時代】離婚せず別居する「卒婚」を模索する中高年女性たち 子育て終え自分の人生を謳歌

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2017.2.10 11:30

【シングル時代】離婚せず別居する「卒婚」を模索する中高年女性たち　子育て終え自分の人生を謳歌

長女（中央）の自宅を訪れ、孫（左）と遊ぶ杉山由美子さん＝東京都豊島区 

　離婚せず、あえて配偶者と別居し、自分らしいライフスタイルを追求する「卒婚（そつこん）」。そんな新たな“結婚生活”を模索する中高年の女性が目立つようになっている。それぞれどんな思いで、卒婚にたどりついたのだろうか。（高橋天地）

離婚せず同居せず

　「結婚生活を卒業」する卒婚という言葉は、フリーライター、杉山由美子さん（65）=東京都文京区=のノンフィクション「卒婚のススメ」（オレンジページ、現在は静山社文庫）が平成16年に出版されたことを契機に少しずつ市民権を得た。

　仕事や子育てが一段落したシニア世代の夫婦が、夫婦関係を維持したまま別々に暮らすなどし、自由で新しい生活を始めることを指している。いわゆる「別居」は夫婦関係の破綻をイメージするが、卒婚は双方が自分を高めるための前向きな選択というわけだ。「家族がそれぞれの考え方の違いを尊重し合い、束縛はしない」と杉山さん。やっと自由な時間を手にした女性が「自分は何者か」と考えたとき、「卒婚は自分探しの絶好の機会となる」と話す。

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タグ：シングル時代