【もんじゅ廃炉】「国策」で慢心、なれ合い体質の文科省と原子力機構 [◆真相・実態]
閉じる
2016.12.21 22:12
【もんじゅ廃炉】「国策」で慢心、なれ合い体質の文科省と原子力機構
「夢の原子炉」といわれたもんじゅは、なぜ廃炉に追い込まれたのか。関係者は運営主体の日本原子力研究開発機構と、所管する文部科学省のあしき体質が背景にあったと指摘する。
平成22年に原子力機構の理事長に就任し、改革に取り組んだ元原子力安全委員長の鈴木篤之氏は「機構の根深いおごり体質を改善できなかった」と話す。
高速増殖炉の研究は日本原子力研究所(原研)で始まったが、国は昭和42年に動力炉・核燃料開発事業団(動燃)を設立し移管。唯一の研究機関となった動燃は慢心し、規制当局の指導を軽んじるようになった。
鈴木氏によると、動燃は平成7年のナトリウム漏れ事故を軽視。事故の映像を隠蔽し批判を浴びたビデオ隠しも「当然の行為」との認識だった。原研との統合で機構が発足した後も、もんじゅは旧動燃側が運営し、この体質は引き継がれた。
タグ:もんじゅ廃炉
コメント 0