【東京大規模停電】1カ所の火災で都市機能が大混乱…脆弱さ露呈、テロ対応にも不安 [◆日本の実態]
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2016.10.13 00:02
【東京大規模停電】1カ所の火災で都市機能が大混乱…脆弱さ露呈、テロ対応にも不安
わずか1カ所の火災で、現代の最重要インフラである電気は途絶え、都市は混乱に陥った。当たり前に享受しているインフラがたやすく寸断されてしまう都市の脆弱性が浮き彫りになり、東京五輪への大きな課題を残した。
「ひとつのほころびで都市機能はまひし、混乱する」。警備の経験の長い警察幹部はそう語る。
東京電力によると、平成17年3月にも川崎市内で漏電により送電線が燃える火災があった。しかし、危機を事前に察知するのは難しい。東電は今回の火災も同種とみているが、予見はできなかった。
一方、ほころびが人為的につくり出される懸念もある。昨年、JR関連施設で相次いで起きた放火事件では、悪意を持った人物が簡単に変電施設を“攻撃”できる実態が浮かんだ。今回の火災でも当初、「関連施設に何かを投げ込んだ人物がいる」との情報が水面下で流れ、一時はテロ事件と危惧された。
危機管理コンサルタントの田中辰巳氏は「この程度の火災で混乱するようでは、大規模災害や脆弱性を悪用する犯罪に対応できない」と指摘。バックアップ電源の整備など効果ある対策を求めている。
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タグ:東京大規模停電
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