【神武・海道東征 第12部】偉業を支えた脇役たち(3)布都御魂(ふつのみたま) 危機救った刀 生命を預かる神 [3)日本の歴史]
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2016.9.22 16:00
【神武・海道東征 第12部】偉業を支えた脇役たち(3)布都御魂(ふつのみたま) 危機救った刀 生命を預かる神
〈此の刀の名は佐士布都神(さじふつのかみ)と云ふ。またの名は甕布都神(みかふつのかみ)と云ふ。またの名は布都御魂(ふつのみたま)。此の刀は石上神宮(いそのかみのかむみや)に坐(いま)す〉
古事記がこれだけ別名を列記し、その所在まで明記していることで、東征での貢献度がわかる。刀は、大国主命に国譲りさせたタケミカヅチノカミが高天原から下したものだ。この刀の霊威によって、熊野灘から上陸したカムヤマトイハレビコノミコト(神武天皇)は眠りから覚め、荒ぶる神をことごとく斬り倒したのである。
布都御魂大神を主祭神とする石上神宮(奈良県天理市)は、日本最古の神社の一つとされる。参拝者がいただくお守りは、同神宮の神宝、七支刀をあしらった御神劔守(ごしんけんまもり)。
「起死回生のご利益があります。神武天皇の危機を救った功績から、ご祭神にはその力があるとされています」
市村建太・権禰宜(ねぎ)はそう話す。
タグ:神話
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