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【野口裕之の軍事情勢】中国は推理サスペンスを演じているつもりなのか? そう、真犯人は常に被害者を装うものなのだ… [2)世界・軍事]

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2016.8.15 01:00

【野口裕之の軍事情勢】中国は推理サスペンスを演じているつもりなのか? そう、真犯人は常に被害者を装うものなのだ…

ASEM首脳会議に臨む中国の李克強首相(中央)=7月15日、ウランバートル(共同)

 「事態をエスカレートさせないよう強く求めていくとともに、毅然と冷静に対応している」 

 「現在の状況に冷静に対応し、緊張を高める行動を取らないよう強烈に希望する」

 尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海/接続水域に、記録的数の中国海警局公船や百隻単位の“中国漁船”が、特に8月に入り侵入を活発化させたが、侵入を受けて「政府」が発したコメントだ。ただし、前者は菅義偉官房長官、後者は中国外務省報道官の声明。被害者=被侵入者と加害者=侵入者の声明が同じとは。被害者を装う加害者を登場させる「推理サスペンス」のような展開には、驚くほかない。

 驚くといえば、毎回、作ったようなおっかない顔で話す中国外務省報道官の迫真の演技。「並の神経」の持ち主なら吹き出してしまうところだが、剣山でも握っているのか、はたまた官僚登用試験で演技力も試されるのか…。

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タグ:尖閣諸島
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