【石原慎太郎 日本よ、ふたたび】伝統が破壊されることで民族の本質だけは決して失いたくないものだとしみじみ思う… [◉日本流を考える]
閉じる
2016.4.18 07:22
【石原慎太郎 日本よ、ふたたび】伝統が破壊されることで民族の本質だけは決して失いたくないものだとしみじみ思う…
国際政治学者のハンチントンは世界の文化は大方キリスト教、イスラム教、ヒンズー教、三つの宗教傘下の文明に大別され得るが日本の文化だけはその埒外(らちがい)にあるといっていた。
それは日本の独特な風土が培った日本人の感性に依(よ)るものだろうが、確かに日本の文化の特性は極めて特異なものといえそうだ。例えば多くの日本人が好きな「侘(わ)び」とか「寂(さ)び」といった風情は他国の国民の理解というよりも、その以前に感得しがたいものに違いない。
コメント 0