SSブログ

パチンコと生活保護 食券のような現物支給しか解決の道はないのではないか 3月18日

閉じる

2016.3.18 05:04

【産経抄】パチンコと生活保護 食券のような現物支給しか解決の道はないのではないか 3月18日

 生活保護費の受給者に、ギャンブルなどで浪費しないように求め、市民にも情報提供を義務づけた。兵庫県小野市が3年前から施行している条例である。

 ▼制定をめぐって全国的な注目を集め、市には約2000通の意見が寄せられた。「監視社会を招く」「本当に必要な人が萎縮する」。こんな批判の声もあったが、約6割が賛成していた。厚生労働省も、問題なしとの判断を下している。

 ▼ただし、こちらは「アウト」だった。大分県別府市では25年以上前から年1回、生活保護受給者の遊技場への立ち入りを調査し、見つけると指導してきた。従わない場合給付の一部を一定期間停止する。

 ▼ところが厚労省によると、生活保護法にパチンコなどを禁止する規定はない。「不適切」の指摘を受け、市は来年度から、停止措置を行わないことを決めた。市民はどんな反応を示すだろう。いや、けっして別府市だけの問題ではない。

 ▼大阪府枚方市で先月、民家の浴室に裸の男児(6)が閉じ込められ、あやういところを警察官に救助された。生活保護を受けていた母親と内縁の夫は、パチンコに行くために、「何度も子供を閉じ込めた」と供述している。ギャンブルやアルコールへの依存は、本人の自立を妨げるだけではない。いっしょに暮らす子供たちの命まで、危険にさらす。

 ▼生活保護受給者が政令市トップの大阪市では昨年から、生活保護費の一部をプリペイドカードに入金するモデル事業を実施している受給者の家計管理を手助けするのが目的だが、希望者は66人にとどまった。もっと踏み込んで、食券のような事実上の現物支給の導入しか、解決の道はないのではないか。本人の暮らしを守るのが目的である。人権侵害の批判は当たらない


タグ:産経抄
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

Facebook コメント