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【眠れぬ墓標】餓島の慟哭(4)置き去りだった遺骨収集「国の責務」鮮明に 戦後70年…消極姿勢転換なるか  [1)英霊・靖国]

2015.6.25 07:00更新

【眠れぬ墓標】
餓島の慟哭(4)置き去りだった遺骨収集「国の責務」鮮明に 戦後70年…消極姿勢転換なるか  

以下抜粋

 同じ時期、米軍の遺骨捜索の専門機関も、未収容の米国人戦死者27人の遺骨を捜すために訪島していた。「遺骨収集に対する日米の差に驚いた」。崎津らの活動を米ニューヨーク・タイムズの東京支局長として取材したマーティン・ファクラー(48)が語る。

 ガ島での活動に際し、米軍機関は、軍人や人類学者らで専門チームを編成。現地で50人を雇用し、1カ月半かけて大がかりに実施した。一方、約6900人分の遺骨が残る日本は、政府実施と言いながら実動は民間ボランティア頼みで、期間もわずか5日間だった

 「ボランティアが悪いわけではない。ただ、国としての姿勢はあるはずだ」。ファクラーは一目瞭然の違いに違和感を覚えていた。

■   ■

 米国では、戦争自体への賛否はあっても、国のために尽くした兵士を否定することはない-。米南部出身のファクラーは、南北戦争を例に解説する。

 「(南軍が守ろうとした)奴隷制度は恥ずべきことだ。でも南軍の兵士に対して、彼らが全て悪かったとはならない。彼らも国のために亡くなった。この考え方は、ベトナム戦争でも同じだ」

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戦没者遺骨収集の参加者に取材するマーティン・ファクラーさん=昨年9月、ガダルカナル島

 翻って、日本の戦没者に対する国民の見方はどうか戦後、自虐的に戦前・戦中を全否定するような考え方が広がり、最前線で戦った兵士の尊さについて語ることをタブー視するような風潮が長らく続いてきた。先の大戦は何だったのか、私たちも国民的議論を欠いたまま月日を重ねてきてしまった。

 ファクラーは指摘する。「国のために亡くなった人たちを慰霊するのに右も左も関係ない。本来、日本人として戦没者に対する共通の認識があるはずだし、分けて考えるべきことだ。しかし、歴史認識や集団的自衛権の問題などと一緒にして、感情的になりがちだ」


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