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あなたの仕事がうまく回らないのは、職場に巣食う「害虫」のせいである――。全体最適のマネジメント理論TOC(Theory of Constraints=制約理論)の第一人者、岸良裕司氏(ゴールドラット・ジャパンCEO)が、会社を停滞させる構造的な問題を害虫に見立て、その特徴と対処の仕方を、実例を基に伝授する。
第5回は、数字をゆがめて赤字に陥れる幻覚物質「ハイフ」をまき散らす「ゲンカ虫」。最初は製品レベルだが、やがて会社全体を赤く染める危険生物だ。
本社費用などを「配賦」という形で製品原価に上乗せするのは合理性が全くない。正しい経営判断をできなくするため、今すぐ除去が必要だ。(JBpress)
(岸良裕司:ゴールドラット・ジャパンCEO)
名称:ゲンカ虫
職場へのダメージ:★★★★★
主な生息地:経理財務部、経営企画部、経営幹部、工場の経営幹部などに多く見られる。
特徴:人に幻覚を引き起こす物質「ハイフ」をあちらこちらにまき散らす毒虫。特にエクセルなどのスプレッドシートの数字をゆがめて見せることで、誤った意思決定を誘発する。最悪の場合、組織を死に至らせることで恐れられている。
>>他の害虫(イラスト)を見る(連載未登場の害虫は次回以降、解説していきます)
「ゲンカ虫」が持つ毒素「ハイフ」の恐ろしさ
「この製品は原価割れになっている。撤退すべきだ!」
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