岸田文雄内閣の支持率は下落し続け、ついに10%台にまで追い詰められた。政局の危険水域ともいわれる状況にもかかわらず、自民党内では表立った「岸田降ろし」の動きが起きていない。政治の「熱」がなくなっているのではないか。
派閥パーティー券疑惑で揺れる自民党の最大派閥、安倍派(清和政策研究会)は、熱を失った象徴的な存在といえる。安倍晋三元首相が昨年7月、凶弾に倒れた後、その遺志を継ぐ後継の会長を1年経っても決められず、他方で分裂するエネルギーもなかった。自民党に対抗する野党も、岸田政権を追い込む迫力に欠けていた。
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