ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス中東研究所フェローのレイシネジャドが、Foreign Policy誌ウェブサイトに12月4日付けで「イランがハマスのために戦わない7つの理由。ガザ戦争についてのテヘランの考え方」(The 7 Reasons Iran Won’t Fight for Hamas, A close look at Tehran’s thinking about escalating the war in Gaza.)と題する論説を書いている。その要旨、次の通り。

 ガザ戦争が地域戦争に拡大する可能性は低い。イランの強硬派の主張にかかわらず、テヘランがハマスのためにイスラエルと戦争を始めることを避けそうな少なくとも7つの理由がある。

イランでは、パレスチナを支援する運動が展開されているが、戦争にどこまで関与するのか(AP/アフロ)

第1:イランは1980年代のイラン・イラク戦争の時のようには戦争に社会を結集できない。米国の制裁による経済危機と昨年の抗議運動の後、青年層と都市の中産階級の不満は高まっている。

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