消費税の「取りっぱぐれ」を防ぐ目的で導入されたインボイス制度への対応に事業者が追われる一方、ダダ漏れ状態が続いているのが外国人観光客などを対象とした消費税免税制度だ。
一部報道によると、昨年度、免税品を1億円以上購入した人は374人で、合計購入額は1704億円(政府調査)にのぼることが明らかになっており、「個人使用を目的とした購入」を前提とする本制度が悪用されていることがうかがえる。昨年、税関は1億円以上の購入者のうち57人に検査を実施したが、免税品の持ち出しが確認できたのは1人で、多くの場合、購入した免税品を確認できなかったという。
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