ウクライナ戦争は、サイバー攻撃の脅威や、作戦遂行における宇宙の人工衛星の重要性、無人兵器の活躍の幅広さなど、「新しい戦争の形」を浮き彫りにした。それらはそのまま、台湾有事において日本が直面する戦場の現実となる可能性がある。2022年末の「安保三文書」改定に代表されるように、このサイバー・宇宙・無人兵器といった「新領域」に適応すべく、政府は急ピッチで対応を進めているが、課題は依然として多い──。

台湾有事の際に繰り広げられる中国との戦いでは、「新領域」が死活的に重要な位置を占めることになる(MAXGER/GETTYIMAGES)

大澤 ウクライナでは無人機(UAV)や無人水上艦艇(USV)が活躍しているが、東シナ海ではどのような戦いになることが想定されるのか。

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