米大統領選で各共和党候補が指名獲得レースでしのぎを削る中、独走状態のトランプ陣営は早くも、「第二次トランプ政権」発足に向け、政策運営面での大胆な〝青写真〟作りに着手している。もし、その基本構想が具体的な形で実行された場合、国内のみならず、世界を混乱に陥れる危険もはらんでいる。

2024年米大統領選へ出馬を表明しているトランプ前大統領の陣営は、着々と政策の構想を固めている(ロイター/アフロ)

注目される二人のブレイン

 英国有力誌「Economist」の報道によると、政策立案の主な担い手として浮上しているのが、テキサス州フォートワース在住のブルック・ロリンズ女史、首都ワシントンで弁護士事務所を構えるポール・ダンズ氏の二人だ。

 ロリンズ女史は、「全国共和党委員会」(RNC)幹部の間では早くからその存在が知られており、トランプ大統領の在任期間中、ホワイトハウスで「国内政策会議」を主宰するなど、重要な役割を担ってきた。

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