ロシアによるウクライナ侵攻から何を学べるかが、国家のリーダーに問われている。それはまた、国民一人ひとりにとっても重要なテーマだろう。岸田文雄首相は就任半年後に起きた歴史的暴挙をどう捉えたのか。
ウクライナは、ソ連時代にもスターリンに蹂躙(じゅうりん)された。地政学的に難しい位置にあるウクライナだが、1991年のソ連崩壊で自由を享受できる西側欧州諸国に近寄れると思ったはずだ。
しかし、ソ連崩壊でウクライナに残った核兵器が国連常任理事会に問題視された。ウクライナは核兵器放棄を受け入れる代わりに、米国と英国、ロシアが安全保障を約束するという「ブダペスト覚書」に94年に調印してしまう。
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