フローレンス・ナイチンゲール(1855年頃、写真:TopFoto/アフロ)

 歴史に名を刻んだ偉人たちも、輝しい時期は人生のごく一部である。病気やけがに苦しんだり、お金がなくなってしまったりと、自分の人生の「おしまい」を感じながらも、最期まで自分らしく生きようと奮闘していた。著述家・真山知幸氏の新著『おしまい図鑑 すごい人は最期にどう生きたか?』(笠間書院)のなかから一部抜粋・再構成し、ナイチンゲール、津田梅子、ディズニーの意外すぎる晩年を紹介する。(JBpress編集部)

夢を叶えてすぐ病に倒れたナイチンゲール

 1853年から56年にかけて、ロシアと、トルコ・イギリス・フランス・サルデーニャの連合軍との間で、クリミア半島を舞台に戦争が起きた。このクリミア戦争での負傷兵に対する献身的な看護によって、フローレンス・ナイチンゲールの名は世界中で知られることになる。

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