奈良時代末期から平安時代にかけて300年以上も続いた相撲節会

大相撲秋場所は、大関貴景勝が東前頭15枚目の熱海富士との優勝決定戦を制し、4回目の優勝を決めた。照ノ富士がけがで休場となり横綱不在の場所となる中、大関の意地を見せた格好だ。今回は、日本の国技とされる相撲はどのように始まり、現在の形になっていったのか。その歴史を解説する。

(長山 聡:大相撲ジャーナル編集長)

「大和の国で最強」と「出雲一の強豪」が対決

 四つに組んでの力比べは、人間の本能といってもよく、古来世界各国で相撲によく似たスポーツが行われていた。

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