2022年8月、南シナ海のアユンギン礁付近で、覆いが外された中国海警局の艦船の艦砲(フィリピン沿岸警備隊提供・共同)

座礁船に常駐する海兵隊員の生命を左右する補給の有無

 8月16日付記事<南シナ海でフィリピンと中国の対立激化、米国も武力行使をチラつかせる事態に>でお伝えした、フィリピンの排他的経済水域(EEZ)で起こったフィリピンと中国との対立が、「フィリピンの勝利」と言っていい形で終結した。

 南シナ海・南沙諸島のアユンギン礁には、フィリピンが意図的に座礁させた海軍軍艦「シエラ・マドレ号」がある。フィリピンはこの船に海兵隊員を常駐させ、実効支配の拠点としているのだが、当然ながら船へは定期的な補給が必要となる。

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