プリゴジン氏は暗殺されたとみられている(写真:ロイター/アフロ)

 ロシアの民間軍事会社ワグネルの創始者エフゲニー・プリゴジン氏が搭乗し墜落した小型ジェット機には、ほかにも「総司令官」と呼ばれたドミトリー・ウトキン氏らが同乗していた。ワグネルのトップ3人を同時に暗殺し組織を一気に解体することが狙いだったとみられる。

ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略』(講談社現代新書)でワグネルとプーチン大統領の蜜月の関係を詳報した慶應義塾大学の廣瀬陽子教授に話を聞いた。廣瀬氏は「今回の“見せしめ的”暗殺劇は、間違いなくワグネルの解体を狙ったもの」と分析する。ワグネルはプーチン大統領の「汚れ役」として、アフリカ諸国など「グローバルサウス」と呼ばれる発展途上国で非合法に暗躍し、ロシアの影響力を拡大する役目を担ってきた。ワグネルを解体したプーチン大統領は今後、どうなるのか。(JBpress)

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