「Wedge」2023年9月号に掲載されている「きしむ日本の建設業 これでは国土が守れない」記事の内容を一部、限定公開いたします。

 中国経済に異常が生じている。成長率は政府の掲げる5%台の達成が危ぶまれ、都市部若年層の失業率は21%以上に達する。これは長年の経済運営の根源的矛盾が、遂に噴出している証拠である。

中国が積極的な外交を通じて取り込もうとしている地域は、自らの歴史的な「勢力圏」だと考える範囲と重なる(PHOTO BY KYODO NEWS/GETTYIMAGES)

 自由市場経済では、構造上の欠陥や矛盾に起因する問題が生じると、市場の力学で修正を迫られ、政策的・社会的介入によって改善が積み重なる。それは非効率的に感じられるが、長期的に最適解が得られることは歴史が証明している。

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