(英フィナンシャル・タイムズ紙 2023年7月1・2日付)
文豪レフ・トルストイの傑作「アンナ・カレーニナ」の締めくくりの第8編で、小説の悲劇のヒロインの恋人、アレクセイ・ヴロンスキー伯爵が同胞のスラブ人をオスマン帝国の支配から解放するためにバルカン半島で戦う何千人ものロシア人志願兵に加わる。
「彼は我が身を犠牲にして大隊と戦っている」とある登場人物が叫ぶ。
平和主義者のトルストイはヴロンスキーの行動を、アンナの自害の前でさえ人生の目的を見つけるのに苦労していた欠陥のある人間の衝動的な行為として描いている。
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