米バード大学教授で米ウォールストリート・ジャーナル紙コラムニストのウォルター・ラッセル・ミードが、6月19日付け同紙掲載の論説‘China Accepts the New Indo-Pacific Reality’で、ブリンケン国務長官の訪中について、中国がインド太平洋における新たな現状を不承不承受け入れたことを示しており、訪中は成功だった、と書いている。要旨は次の通り。

2023年6月19日、中国・北京の人民大会堂で中国の習近平国家主席と握手するアントニー・ブリンケン米国務長官(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

 ブリンケンの訪中は、限定的だが確かな成功だった。習近平は、米中間の高官レベルの協議が軌道に戻ったこと、そして両国関係を安定させることに対するバイデン政権の関心を共有することを示した。

 米国と再び話し合う(re-engage)との習近平の決定は、彼がこの地域、更にはこの地域を超えて、中国の優越性を主張するとの彼の長期的目標を放棄することを意味しないが、重要である。習近平のブリンケンとの会談は、新たな現状(status quo)を不承不承受け入れたことを示している。

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