現在のロシアでは、ウクライナへの侵攻を支持する国民の割合が半数を大きく上回っているという。しかし若年層になるほど、戦争に無関心、もしくは忌避感を示す傾向があり、今後、ロシア兵の戦死者がさらに増加し、本国に送還されると、ロシア国内で反戦の機運が高まっていくことも予想される。

1905年、米国のセオドア・ルーズベルト大統領(当時)の仲介によって日露はポーツマス条約を調印した(場所は米ニューハンプシャー州ポーツマス海軍造船所)(ULLSTEIN BILD/AFLO)

 特にロシア側は、自軍の戦死者数を大幅に下方修正しているため、正確な戦死者数の情報がロシア国内に広まれば、戦争支持の趨勢に何らかの影響を与えよう。そのため欧米諸国はロシア国内に向けた情報発信に余念がない。

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