岸田文雄内閣は、以前から「学び直し」に力を入れるとしていた。とは言っても、企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めるなど業態転換する場合に自社の従業員のスキルを高める訓練を行う「リスキリング」を後援するのか、それとも転職を前提に個人が学び直しをする「リカレント」を推進するのか、用語も方針も曖昧であった。

(kazuma seki/gettyimages)

 ところが、6月に入ってまず「失業給付の申請前にリ・スキリングに取り組んでいた場合などについて会社都合の離職の場合と同じ扱いにする」などという方針が出てきた。用語には混乱が見られるが、政府としては、正確に言えば転職を前提にした「リカレント」を推進するということらしい。

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