米ニューヨーク・タイムズ紙は、核開発についてサウジアラビアは米国と協議を続けているが、米国が核不拡散の見地からウラン濃縮などを禁じようとしているのをサウジ側が受け入れないので協議はまとまっておらず、しびれを切らしたサウジ側は中国に協力を求めようとしている、とする解説記事を掲載している。要旨は次の通り。

(Deni Prasetya/Kagenmi/gettyimages)

 長年サウジは米国に対して核開発を支援するよう要求しているが、そのために必要な原子力協定締結の協議は、主にサウジ側が核兵器の開発を阻止するための条件を呑まないために遅延している。

 協議が進まない事を不満に思うサウジ政府関係者は、中国、ロシア、さらに米国の同盟国を含む他の諸国との協力を追求すると同時に、米国が原子炉を建設するなどの見返りとしてイスラエルとの関係正常化を材料に米国に対して圧力を掛けている。

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