2022年12月26日、北朝鮮の無人機(ドローン)5機が韓国の領空を侵犯し、そのうち1機が5時間以上もソウルの上空を飛行しただけでなく、最重要施設である大統領執務室を撮影したことが報じられたことは記憶に新しい。

 そして、この松の内を騒がせたドローン事件が、韓国軍のドローン開発に弾みをつけてしまい、朝鮮半島がドローン戦争の最前線になるかもしれない状況を生み出してしまった。そこで本稿では、北朝鮮と韓国のドローン戦力の現況とロシア・ウクライナ戦争でのドローンの活用から、ドローンが戦争の様相に与えた影響を論じることにしたい。

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