人民解放軍幹部らに「強軍」実現指示 習近平氏、台湾戦略にらみ米国に対抗する能力向上目指す
中国共産党の習近平総書記(国家主席)は24日、人民解放軍幹部らを集めた会議に出席し、全軍が思想と行動を党と一致させ「強軍」を目指すよう指示した。国営通信新華社が伝えた。習氏は異例の総書記3期目をスタートしたばかり。台湾戦略や米国との対立もにらみ、実戦を意識した能力向上を求めた。
習氏は軍幹部らに対し、軍創設100年となる2027年までの「奮闘目標」を期限通りに達成するよう改めて要求した。27年は3期目指導部の任期満了の年。「奮闘目標」は、アジア太平洋地域で米軍と力を均衡させ、台湾などへの接近を阻止する能力の確保を目指しているとされる。
習氏はまた、今世紀半ばまでとしていた「世界一流の軍隊」建設を加速する考えも表明。22日に閉幕した第20回党大会で自身が行った活動報告や、改正した党規約を「深く学習しなければならない」とし、党の軍に対する「絶対的指導」も強調した。 (共同)
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