部分動員令で招集した兵士の訓練を視察したプーチン大統領(10月20日、写真:ロイター/アフロ)

(文中敬称略)

 勃発から8カ月を超えたウクライナ戦争は、膠着状態(1)から戦局が大きく変わり、9月のハルキウ州でのウクライナ軍大攻勢でロシア軍が後退し、その後はウクライナ東部と南部での同軍の劣勢が、連日のように伝えられている。

 米国やウクライナがこの戦局を楽観視し過ぎることへの警告(2)もあるにはある。

 しかし、流れ出す論評はそのほとんどが、ロシアの敗北とウクライナの最終勝利を既成事実として積み上げているかの感がある。

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