北の海外スパイ、一時7000人 脱北者証言 [3)世界・諜報戦]
北の海外スパイ、一時7000人 脱北者証言
【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の秘密警察、国家保衛省(旧国家安全保衛部=保衛部)が金正日(キム・ジョンイル)総書記時代、6000~7000人に上る諜報員(スパイ)を日本など各国に派遣する一方、組織幹部の粛清により指揮系統が崩壊、要員6割との連絡がとれなくなったことが13日、分かった。兄が平壌の保衛部中枢の職員だった脱北者が産経新聞に明らかにした。
この脱北者は、2013年に韓国に渡った崔金男(チェ・グムナム)氏。保衛部内に独自の情報網を持ち、内部の機密資料に通じてきた兄の金鉄(クムチョル)氏=12年死亡=から、「海外に派遣されたスパイは6000~7000人に上る」と聞いたという。兄は、同部で諜報などを統括する「反探局」と呼ばれる第2局が日本人拉致被害者の管理の一部を担うことにも言及した。
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