豪州戦略政策研究所(ASPI)のジャスティン・バッシ所長とブレイク・ジョンソン分析官が、5月26日付のThe Strategistに論説を投稿し、中国は5月30日の島嶼国との会議で新たな太平洋協力構想(警察、通信等)の採択を目指していることが判明したが、それは島嶼国の独立と主権を脅かすものだと、同構想を批判している。

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 中国は4月中旬、ソロモン諸島との間で安全保障協力協定を極めて不透明な形で締結し、強引に既成事実を築き上げた。しかしそれも束の間、中国は新たな攻勢に出て来た。王毅(外相)は、5月26日から6月4日までの10日間、キリバスやサモア、フィジー、パプア・ニュ―ギニア(PNG)など太平洋島嶼国を訪問した。

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