2022年3月24日、中国の王毅外相がタリバン政権下のアフガニスタンの首都カブールを訪問した。米軍駐留中の21年7月28日に王外相がタリバン指導者と会見して注目されたが、中国の今後の対タリバン政策はどうなるであろうか。

アフガニスタンの首都カブール(Sohrab Omar/gettyimages)

 もともと中国は、米国とともにタリバンと敵対する旧アフガン政権を支持してきた。当時、中国はタリバンをテロ組織と認定し、タリバンによる新疆ウイグル自治区のウィグル族へのテロ支援を危惧していたからだ。タリバン対策において米国が軍事作戦を展開し、中国は側面支援する役回りであったといえる。

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