ロシアのプーチン大統領は2022年2月24日、ウクライナに核兵器の使用をも匂わせながら「特別軍事作戦」を行うと表明し、ウクライナへの全面侵略を開始した。14年のクリミア危機と同様に武力による侵略と、情報戦やサイバー攻撃をともなうロシアが得意とするいわゆるハイブリッド戦という軍事戦略が用いられている。武力侵略と同時に、インター

ネットに虚偽の情報を大量に流す情報戦とサイバー攻撃が行われているのだ。

(Sergey Shulgin/gettyimages)

 虚偽の情報に対しては、米国が、外交・国防・情報・財務当局からなる混成部隊を立ち上げ、動画やニュースなどをチェックし、虚偽であることを暴いては、その情報を公開するという活動を行なっている。ただ、この活動は米国の情報収集能力を露呈する可能性があり、諸刃の剣となりかねない危うさが伴う。

>>続きを読む