1月31日、衆議院予算委員会での岸田文雄首相。後藤茂之厚労相の話に耳を傾けている(写真:つのだよしお/アフロ)

 岸田文雄首相が2月17日、1カ月半ぶりに記者会見を開いた。昨年8月26日、岸田首相は自民党総裁選への出馬表明記者会見で「国民の協力や納得を得るための言葉が大切だ」と力説し、その後も「丁寧に説明する」と口癖のように繰り返してきたが、その「有言“不実行”」ぶりには驚くしかない。

 さて、官僚が書いた答弁を菅義偉前首相よりもうまく読むだけで高い内閣支持率を維持し、世論から好感を持たれてきた岸田首相もさすがに危なくなってきたようだ。政権崩壊の予兆がある。

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