【回顧2021】ワクチン接種「有事の備えは平時に」 国として接種するための法をめぐる議論や整備が手つかず…疑問の残る1年 医師・村中璃子氏 [ ●武漢コロナ(国内)]
【回顧2021】ワクチン接種「有事の備えは平時に」 国として接種するための法をめぐる議論や整備が手つかず…疑問の残る1年 医師・村中璃子氏
パンデミック(世界的大流行)2年目にして最大の事件といえ
ば、「新型コロナワクチンの登場」だろう。ワクチンは個人が疫病から自分を守るだけの武器ではない。国が国民を守るための武器でもある。
ところが、この武器を国が用いることに拮抗(きっこう)するものがあった。民主主義の基本、自由権だ。接種の義務化を推し進めた欧州では、各国で反対デモが起きた。日本でもその様子は報じられ、「自由権の侵害」「欧州は非民主的」などと、文脈を無視した的外れな同調をするコメンテーターも現れた。
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