欧州では冬を迎えて新型コロナウイルスの新規感染者が急増している。ドイツでは1日に6万8000人、フランスでは4万7000人もの感染者が出ている。ワクチン接種率が高いにもかかわらず感染が再拡大しているのは、新たな変異株「オミクロン株」のせいなのか。医療問題に詳しいジャーナリストの村上和巳氏はいう。
「ワクチン接種から時間が経って抗体価が下がり、ブレイクスルー感染が起きている影響と、急速にデルタ株からオミクロン株に置き換わっている影響が考えられますが、まだ欧州の再拡大は前者の影響が大きいと見られています。ただし、オミクロン株はすでにイギリスやドイツでは渡航歴がない人からも感染が確認され、急速に拡大してます。感染者数はさらに増えるでしょう」
欧州ではすでに感染経路の把握が困難になっている。医療経済ジャーナリストの室井一辰氏はいう。
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