頭もいいけど遊びもうまい“ワル”が巣くう財務省(写真:西村尚己/アフロ)

 霞が関のトップエリートが集まる財務省(旧・大蔵省)。古くは1998年の過剰接待汚職事件、近年ではセクハラ問題や決裁文書改ざん問題等、官僚による事件やスキャンダルが続いている。昔のように優秀な人材が官僚を目指さなくなっているという声もあるが、少子高齢化や気候変動、新型コロナウイルスなど霞が関の官僚が対応を迫られる問題は日々深刻さを増している。

 受験戦争を勝ち抜いた末に行き着く立身出世の世界とは?『財務省の「ワル」』を上梓したジャーナリストの岸宣仁氏に話を聞いた。(聞き手:長野 光、シード・プランニング研究員)

※記事の最後に岸宣仁氏のインタビュー動画が掲載されていますので是非ご覧ください。

──財務省で「ワル」という場合は悪人ではなく、一種の尊称として使われてきたと本書の冒頭にあります。勉強もできるが遊びも人並み以上にできる、省内に巣食う「ワル」がどんな人たちなのか教えてください。

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