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【歴史の転換点から】大獄に死す-松陰と左内の「奇跡」(1)彼はいかにして死生を超えたか [3)日本の歴史]

【歴史の転換点から】大獄に死す-松陰と左内の「奇跡」(1)彼はいかにして死生を超えたか

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吉田松陰肖像画(部分、山口県文書館所蔵)
 吉田松陰。忠死や義死への誘惑に駆られたときもあった。が、彼ほど果敢に、とんがって生きようとした幕末維新の志士はいないだろう。その松陰は160年前の晩秋、徳川幕府の弾圧「安政の大獄」によって理不尽な死を強いられる。祖国の行く末を思うがゆえの彼の激しい生涯は長州藩を覚醒させる。以降、日本列島の西端に位置し、それまで国内政治的にはさほど期待されていなかったこの「関ケ原の戦いの負け組」は起爆的な推進役へと変貌し、時代は「幕末」から「維新」へとうねり始めることになる。
 亡き後も人々を新しい時代へと奔(はし)らせる-。かくて松陰は史上の人物となった。やはり安政の大獄で若い命を奪われた、まだ見ぬ親友・橋本左内との対比を交えながら、不朽へと至るまでの、決して平坦ではない松陰の「軌(奇)跡」を考えたい。(編集委員 関厚夫)
至誠、ついに幕府に通じず
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