【大学最前線・この人に聞く】ウェブ・AI時代の人間とコンピューターをつなぐ 武田英明教授 [❹教 育]
深層(ディープ)学習(ラーニング)に牽引(けんいん)され、「第3次ブーム」が到来した人工知能(AI)。そのAIとウェブそしてヒトをつなぐ「社会的人工知能」研究の第一人者が武田英明・国立情報学研究所教授兼総合研究大学院大学教授だ。バーチャルシンガーの「初音ミク」も研究対象とするこの学問領域からはどんな未来が見えるのだろう。期待と不安を抱きながら「AI冬の時代」をも知る碩学、武田教授の研究室を訪ねた。(関厚夫)
■オントロジーから「初音ミク」まで-研究対象は多彩 社会的人工知能
--社会的人工知能について少し説明してください
「集合知という言葉があります。大ざっぱに言いますと、一人一人の知能とは別に集団によって発揮され、『1+1=2』という定式ではとらえることのできない知能のことです。
AI研究では伝統的に個々の人間がもつ知能の代わりになるようなコンピューターシステムをつくることに焦点があてられてきました。私のAI研究もそこからスタートしています。
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