(英フィナンシャル・タイムズ紙 2018年7月31日付)

米・トルコ大統領が会談、クルド問題で対立も友好演出

米ホワイトハウスのルーズベルト・ルームで行われた共同記者会見後に握手する、ドナルド・トランプ大統領(右)とトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領(2017年5月16日撮影)。(c)AFP/SAUL LOEB〔AFPBB News

 トランプ現象を理解しようと調べ物をしていたら、ミドルアメリカ(米国中西部)について書かれた本がちょっとした山になった。

 だが、タイやトルコの様子を調べることも同じくらい役に立つかもしれない。

 というのは、ドナルド・トランプ大統領の台頭は世界中で観察される政治現象、すなわち「大都市のエリート」と、干し草用の三つ叉を振り回す小さな町や村のポピュリスト(大衆迎合主義者)との対立という現象の一部だからだ。

 トランプ氏は2016年の大統領選挙で、すべての大都市で敗北した。大差をつけられた都市も少なくなかった。

 だが、その他の地域で勝ったことでホワイトハウスの主に上り詰めた。

 このような米国の大都市での大敗は、一足先に英国で行われた欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)の是非を問う国民投票で見られたパターンの再現だった。

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