【教育動向】小中一貫校、なぜ増え続ける?
新学期が始まって1か月以上が過ぎ、子どもたちの学校生活も落ち着いたころでしょう。ところで少子化により、今春も多くの学校が統廃合となりました。そうしたなかで、小学校と中学校を一体化させた「義務教育学校」などの小中一貫教育校も、次々と誕生しています。小中一貫教育とはどういうもので、何を目指しているのでしょう。
義務教育学校など制度化
小学校と中学校の9年間を一貫させた教育を行おうという試みは、2000年代に入って、広島県呉市や東京都品川区など各地で、自治体独自の取り組みとして始まりました。
学力向上や、小学校とは環境の違った中学校生活になじめない「中1ギャップ」を避けることなどが主な目的でした。制度上はあくまでも別々の学校でしたが、当時から「〇〇学園」などという通称を使い、一体の学校として運営していたところも少なくありません。小学校と中学校の校長を兼務させる形で、より一体化を図った自治体もあります。
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