【編集者のおすすめ】武力衝突以上に深刻な局面も 『米朝密約 なぜいま憲法改正、核装備か』日高義樹著
「米国が朝鮮の地に核戦争の雲をもたらすならば、アメリカを地球上から跡形もなくぶっ飛ばしてやる」
新型ICBM・火星15型の発射実験成功を祝う式典で、北朝鮮幹部はこう煽(あお)った。一方、米国は北朝鮮を「テロ支援国家」に再指定。トランプ大統領も「いずれ北朝鮮を炎と激怒で完全に破壊しなくては-」と最後通告を放つ。
今月、史上最大の米韓軍事演習が始まるなど、緊張は最大限だが決戦の火蓋は切られない。果たしてなぜか? その疑問に応えるのが本書だ。
日高氏が指摘するのは、完全な核保有国となった北朝鮮の実態と、阻止できぬまま今に至った米国の弱体化だ。経済制裁下でも北朝鮮は発展を遂げ、武器市場でも暗躍。逆に後ろ盾だった中国が北朝鮮に依存しているという。
タグ:国防
2017-12-09 13:18
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