神奈川県茅ケ崎市にある浜見平団地。湘南の海岸線にほど近い、いわゆる公団住宅である。築50年を迎えて老朽化が進んだ住宅棟は、現在、建て替えが進んでいる。

 そんなシャッター商店街の一角に、昨年、一風変わった店舗が誕生した。

「ローカルファースト」ショップの前で。 淺野真澄さん(中央)と、協力者のママさん、お客さんたち

 

 そんな中で最後に残ったコンクリート造りの一棟は、1階に商店が並ぶ構造だが、いずれやってくる取り壊しに向けて移転するなど、櫛の歯状にシャッターが降りている。

冊子「ローカルファーストジャーナル」

 「Local First(ローカルファースト)」

 地域の人たちが手作りした小物や、不要になったリサイクル品を販売する。店頭はカラフルでオシャレ。取材当日もハロウィンを控えて、オレンジ色のお化けかぼちゃのオーナメントが天井いっぱいにつりさげられていた。明るく開放的なため、誰でも気軽に入れるムードにあふれている。

 この店を切り盛りするのは淺野真澄さん。地域で活動する「ローカルファースト研究会」の代表を務める。

>>続きを読む